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糖尿病患者はカンジダを起こしやすい?感染症になりやすい理由は

2020年01月24日

糖尿病患者は、カンジダなどの感染症にかかりやすいと言われています。さらに、仮に発症してしまった時には重症化する率が高いことも分かっています。糖尿病患者がカンジダなどの感染症にかかりやすい理由は、高血糖値により白血球や免疫関連の細胞に機能低下が起きるためです。免疫系に機能低下が起きると外部から侵入した病原菌を迎え撃つことができず、菌の侵入と生存を許すことになります。

血糖コントロールが良くない傾向にある程、細菌や真菌への抵抗力が弱いため重症化する率が上がります。糖尿病と併発しやすい血流障害や神経障害は、重症化への発展率に影響します。また、人工透析も重症化に関与すると言われています。

糖尿病患者に多い感染部位は、尿路・呼吸器・胆道・皮膚などです。免疫低下が著しい場合はより重症化する傾向が強く、さらに稀な部位に感染を引き起こす可能性もあります。悪性外耳道炎・気腫性腎盂腎炎・腎膿瘍、気腫性胆嚢炎・壊死性筋膜炎・鼻脳ムコール症・フルニエ壊疽などの可能性が考えられますが、稀な部位に感染した状態になると診断が難しくなります。

最もかかりやすい感染症は、尿路系です。膀胱炎や急性腎盂腎炎が代表的で、神経障害が併発している場合には神経因性膀胱(排尿不良で尿が滞る状態)が起き、尿路感染にかかりやすくなります。糖尿病患者のうち、男性5%・女性10%程に膀胱炎がみられると言われています。また、非糖尿病の方と比べて尿に細菌が混ざる率は2倍?5倍です。

呼吸器系には、肺炎・肺膿瘍・肺ノカルジア症などがあります。結核の罹患率も上昇し、結核患者の約15%が糖尿病だったとの報告も存在します。

皮膚系では、陰部・爪・趾間(足の指と指の間)にカンジダ症や足白癬(水虫)が起きやすくなります。足底や下腿に無痛の水疱や血疱が生じることもあり、これを糖尿病水疱症と言います。破裂すると感染症が起き、糖尿病壊疽に繋がりやすくなります。皮膚系に感染が起きやすくなる理由は併発する血管障害の影響で血流が滞り、体の隅々まで栄養が届かず皮膚組織に機能低下が起きるためです。また、皮膚が乾燥しやすくなる傾向もあるため、そのかゆみによる引っかき傷から発症することもあります。

歯周病は、細菌感染により歯周組織に慢性的な炎症が起きるものです。糖尿病患者は重症化しやすく、重症化すると血糖値も上昇、逆に炎症が治ると血糖値も良い傾向になると言われています。