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カーネステンクリームで膣カンジダを治療!症状を抑える効果を解説

2019年12月06日
カプセルが乗っているスプーンと葉

バイエル社が製造販売を行うカーネステンクリームは、真菌の増殖を抑える有効成分クロトリマゾールを2%配合した真菌性感染症治療に使う外用薬(塗り薬)です。真菌性感染症には白癬や癜風もありますが、性器に生じるカンジダ症も含まれます。性器カンジダに対しては、初めて感染した場合に処方されます。また、日本ではエンペシドクリームの名前で流通しています(ただし配合量は1%)。

膣カンジダの場合、膣内にも症状が現れた時はカーネステン膣錠を併用することもあります。カーネステン膣錠は膣内に直接挿入するタイプの錠剤型治療薬で、カーネステンクリームと同様の有効成分が配合されています。膣カンジダによる外陰部の症状にはクリームを、そして膣内には膣錠を使った方が効率的な治療になります。

有効成分クロトリマゾールが真菌の増殖を抑える仕組みは、真菌細胞に含まれる物資エルゴステロールに対して選択的毒性を発揮することにあります。エルゴステロールは、ラノステロールから多くの過程を経て作られる真菌類の細胞構成成分の1つです。これがいないと真菌細胞は正常に成長できなくなるため、殺菌作用が認められたエルゴステロール合成阻害剤の誘導体は真菌関連の医療薬や農薬にも使われています。

エルゴステロールは人の細胞には存在しないため、阻害剤に含まれる有効成分はエルゴステロール生成に関する真菌細胞組織にのみ選択的毒性を示します。日本における医療用阻害成分の主はクロトリマゾールであり、真菌類の感染症にはクロトリマゾール系の薬剤がよく用いられます。その中でもカーネステンクリームは主流であり、ごく一般的な治療薬として扱われています。

カーネステンクリームの用法は、患部への塗布を1日2回?3回です。悪化防止のために刺激を避ける必要があるため、強く擦り付けずに優しく塗布してください。塗布後は増殖や薬剤が取れてしまうことを防ぐため、蒸れが生じないように気を付けましょう。

また、著しいびらん面・角膜・結膜には使用できません。薬剤に対する過敏性が強い方は使用を控えるべきですが、膣カンジダなどで不快症状が強い時には治療したい意思を医師や薬剤師に相談してみましょう。妊娠の可能性がある方・妊娠3ヶ月以内の妊婦の方・授乳中の方も、医師に相談してから使用を検討してください。

副作用は基本的に出にくい傾向にありますが、刺激感・疼痛・熱感・発赤・紅斑・炎症・びらん・丘疹などが出る可能性は否めません。しかしこれらは外用薬全般で起こり得る副作用でカーネステンクリームだけのリスクではないため、正しい用法を守れば問題が起きる率はかなり低いと言えます。